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病院でナースコールを押す事がいかに苦痛か?患者の気持ちになって考える。

んにちは。

看護師の松田です。

 

今日は最近、再入院した父のことについて書いていこうと思う。

病院で胃がんと診断された

2016年、風邪をこじらせ、そこから一向に体調がよくならなかった父。

病院が大大大嫌いで母の説得にも耳を傾けず、結局近くにいる私の妹が「そんなに咳が続くのは結核かもしれないよ?」という切り札で、やっと病院へ行った。

そこで症状を聞き、ただの風邪ではない事を察した医師がCTを撮ると、すぐにA病院へ紹介状を書いてくれた。

そして、A病院で告げられた病名は「ステージ3の胃がん」だった。

入院し、自宅へ帰った父

約2か月、A病院で抗がん剤治療などを実施したが、がんは小さくならず、退院後も自宅から通いながら治療を続けた。

そして今年の9月、深夜父が多量の下血で救急車に運ばれて入院したと妹から朝連絡が来た。

話を聞くと、深夜血まみれで倒れている父を母がトイレで発見したそうだ。

(父は、定年退職してから2階に1人で寝ており、退院後も1人で寝たいと言ってそこで寝ていました。母は1階で寝ており、その日は偶然2階から変な音がしたので気づいたようです。)

再入院、面会に行ってみると・・・・

近くのC病院へ運ばれ、次の日には抗がん剤治療をしているA病院へ転院となった父。

A病院と私の自宅まで車で2時間半、私の母が「あんたの旦那も出張中でいないし、ただでさえ育児が大変なのに、面会はいいから!お父さんは大丈夫!」と言っていたが、さすがに面会はしたかったので、しばらくしてからA病院へ母と行ってみた。

 

すると来た早々あいさつもろくにしないまま、「子供たちはうるさいから、待合室に行きなさい!」と言ったので、一緒に来ていた姪っ子が気を利かして私の子供たちを連れて離れてくれた。

(父は機嫌のいい時は孫と話しますが、そうでない場合は近づくな!というタイプです。もうこれは昔からであり、私が小さい頃もそうでした)

そして、すぐに「歯磨きをさせてくれ!」と言って

母が「はいはい…」と言って準備。

 

歯磨きが終わると、次は

「尿器がうまく使えなくて夜中漏らした。シーツやズボンを変えて欲しい!」

と訴えた。

 

「え?夜中?」

 

そう言って、掛け布団をめくってみると、ズボン、シーツ、痩せてお尻が痛いから敷いている座布団がびっしょりだった。

 

「夜中に濡らしたシーツを昼の1時まで放置してたの?!」

「ナースコール押せばいいのに…」

 

母はあきれてそう言った。

私も同意見だった。

 

父の性格

父は団塊世代で、昔から気難しい人間だった。

定年退職後も外に出る事は少なく、自宅で庭いじりや絵を描いていた。

そしてプライドが高く、「ごめん…」と謝る事が苦手で、母にしてもらう事が当たり前。

自分で母に何かをしてあげる事が少ない人だった。

 

「よくまぁ、こんなお父さんと離婚しなかったね!私なら無理!!」

と、母によく言っていたが、

「3人の子供を育てるには父親の存在は大切、お父さんは機械とか得意だったし、旅行にも連れていってくれたしね」

と、母と父との間には、子供に理解できない世界があるのだと無理やり納得した。

入院してからもその性格は変わらない

そんなプライドが高い父だから、尿器をうまく使えず、おもらしをした事を看護師に言うのが嫌だったのかもしれない。

(濡れて気持ち悪かっただろうに…)

 

また、ズボンを変える時も私にはさせなかった。

恥ずかしい部分を、子供に見せたくないという気持ちだろう。

脱ぐ時もタオルで隠しながら脱いでいた。

(ズボンの着脱は母がした)

 

使い捨て用のおしりふきで皮膚は拭いたが、さすがにシーツや毛布が汚れているので看護師に言わないわけにはいかない。

母が看護師を呼びに行った。

 

父はそんな場面でも、母が4人部屋の入口を開けっ放しにして出て行ったので

「廊下から見えるから、ちゃんと閉めればいいのに…」

と、ふてくされて更にこう言った。

「雑誌も買ってきたけど、この前と同じものを買ってきた!お母さんは相変わらずぬけている…」

「やれやれ…またこのパターン…」

面会に来てもらいながら、母に対して不満を言う父。

この人には感謝という気持ちがないのだろうか?

相変わらずの父を見て、私は面会に来たことを少し後悔した。

シーツ交換、その後

看護師と私でシーツ交換(ラバーと横シーツだけが汚れていた)をして、上着の交換は両手の点滴をしていたので、それが終わってからになった。

もちろんシーツ交換が終わっても、父は何も言わない。

私はみんなに

「ありがとうぐらい言えば?」

と思ったが、言ったって無駄なので止めた。

 

母は「トロ(私)がいてよかった~」と喜んでいた。

(こんな父と一緒も大変だろう…)

そして「子供たちを待たしているから、今日はこれで帰りなさい、後はお母さんがやるから…」とせかした。

私は子供たちを呼んできて、父に「またくるね」と、挨拶をさせた。

すると父は私の次男に

「手のツボを強く押してくれ」

と言った。

次男が押すと

「力が強くなったな…」

少し寂しそうな表情でそう言った。

ナースコールを押せない気持ち、押された気持ち

私も入院した経験があるが、ナースコールは本当に押したくない。

なぜなら看護師に迷惑をかけたくないから。

だから父の気持ちは分からなくはない。

そして看護師の立場として言うと、できるならナースコールは鳴らないほうがいい。

忙しい時は特にそう思う。

 

しかし、これだけは書いておく!

父のようにナースコールが押せず、夜中の失禁を昼の1時まで放置し、汚れたシーツにくるまって家族を待っている人もいるって事を!

 

看護師として・・・

では、どうしたらこのような状況を少なくすることが出来るだろうか?

父の事を教訓に看護師としての対応を考えてみた。

その1:最初の問診時にその人の性格を本人や家族に詳しく聞く

この人は一体どんな性格なのだろうか?を把握する事が大切だと思った。

可能なら、奥様(配偶者)や家族に対してこの方はどういう性格なのか?を聞いていた方がより看護がしやすくなると思った。

 

その2:バイタルサイン時に全身を見る

A病院の看護師には申し訳ないですが、あえて書きます…。

普通、体温や血圧だけでなく、お腹の音や胸の音を聞いたりすることが当たり前だと思うのだが、あんなに濡れている姿を見ると「全身見なかったの?父と会話しなかったの?」と驚いてしまった。

 

忙しい中、1人の患者さんと向き合える時間はバイタルサイン時が多いと思うので、この時に患者さんの話や表情、全身、周りの環境状態をしっかり把握してほしい。

 

自分が何時間も

衣服やシーツが濡れていたら

嫌でしょ?

 

その3:点滴の時にも気づいて

よく新人の時に言われた事が「視野が狭い!」だった。

例えば、点滴をするにしても、そこしか見ていないと言う意味だ。

そして、父は左手はポート(点滴が出来るように腕に機械を埋めています)から24時間の栄養剤と横から止血剤をしていた、右手は留置針から他の点滴。

2本点滴をする時に、看護師は何も感じなかったのだろうか?会話は?

どうか、忙しいのはわかりますが、もっと早く気付いてください。

 

その4:勤務の前後には受け持ち患者さんのチェックを

これも書かないといけないの?と思ったが、書いてみた。

父の場合、深夜勤務から日勤の勤務までおもらしが引き継いだことになる。

夜勤は確かに大変です!

気持ちはわかるよ!!

でもさ~夜勤でも朝にバイタルはかったでしょ?

会話しなかったの?全身見なかったの?って言いたい!

私は自分の勤務が終わる前や申し送り前には必ず受け持ち患者さんのところにいって、変化がないか?確認をしたけどね~

 

患者さんから言われなかったら誰も気づかない体制ってのはどうなんだい?

 

父の性格も確かに悪いけど、これが寝たきりや発語が出来ない人だったら?

怖いと思わないのかな?

私は怖いけど…。

最後に…

「じゃ~お前が父親見れば?」と言う方もいるかもしれませんね。

私も一時期元気がない母を見て「私の自宅に近い病院へ転院したら?」と言いましたが

「あんたの子供は手がかかるし、迷惑はかけられない、お母さんが通えるA病院でいいの!」と言われてしまいました。

 

実際、父の場合は母じゃないとダメな部分があります。

そして私は他人には優しくできても、家族だとそうでない部分もあります。

家族の介護って本当に難しい…。

 

父はこれからどうなるのだろうか?

このままナースコールを押せず

母に頼むのだろうか?

 

できるなら、ナースコールを押さなくても患者さんが頼みごとを言える環境であってほしい。

ナースコールを押す前に気付いてほしい…。

 

父の面会から帰り

複雑な心境でこの記事を書いた。

 

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