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胃がんの父の死を願う次女と最後に恩返しをしたい長女の葛藤

こんにちは!

看護師で3人の子育て中の

松田トロです。

 

今日は、父が胃がんの告知を受けてから、本人だけではなく家族も「第2の患者」である事を当事者になって、やっと自覚している看護師の心の動きをまとめてみました。

在宅医療や介護を受けるために申請をした方がいい…

9月2日に多量の下血で救急車に運ばれ再入院となった父。

そして、下血も9月26日からおさまり、医師から家族に在宅の話が持ち上がりました。

最初は、母だけに担当医師や看護師、ソーシャルワーカーから10月24日に説明があったのですが、話がまとまらなかったようで

医師から

娘さん達も

話を聞きませんか?

という事になり、私(長女)と次女、次女の旦那が10月25日に話を聞く事になりました。

 

母から聞いていた話と少し違っていた父の病状

今まで父の病状は母がすべて聞いていました。

すると母から聞いていた病状と食い違うところがいくつかあり私と次女は動揺しました。

  1. 入院当初はステージⅢ→Ⅳだった。
  2. 進行性じゃない→進行性だった。
  3. 転移はない→大動脈周囲リンパ節に転移、10月のCTでは肝臓に転移。
  4. 父親には本当の事は話していない→本人にも医師から現在の状況を話している。

 

「え?そうなんですか!」

 

知らない事ばかりで何度もそう医師に言いました。

 

そして、父は70歳になったら絵の個展を開きたいと言っていたので

来年の8月に

父が70歳になるのですが

それまで生きれますか?

と聞くと

あくまでも今までのデータですが…

8月までは

厳しいと思います…

と、医師が少し言葉を詰まらせながらそう言いました。

 

そんなに早く父が死んでしまうの?信じられない!!

これを聞いて

正直私は涙が止まりませんでした。

今まで沢山のがん告知を病院で見てきたし

私自身も子宮頸がんの告知を受けた事があったので

告知には慣れている

と、過信していましたが

父の余命にはショックを隠せませんでした。

 

そして…

なぜもっと

早く気付かなかったのだろう

なぜ全部

母まかせに

してしまったのだろう

と、後悔の気持ちや、

今まで言われたショックな言葉や罵声などネガティブな感情が多かった父への気持ちが大きく変化していきました。

 

私と次女は在宅に帰る事を最初は拒んでいたが…

前日に母から父を在宅でみる事を聞いて、反対していた私と次女でしたが、医師から現在の病状を聞いた事で私は父の希望をかなえたいと思いました。

 

しかし、私よりも父から酷い扱いを受けてきた次女は猛反対でした。

 

医師や看護師達の前で

借金をして

母を奴隷のように扱って

私にも

酷い事を言っていた父を

受け入れられません!

 

下血を見た時も

ショックでした!

私は在宅でみれません!

 

と、きっぱり言いました。

 

医師はこのような状況を見て冷静にこう説明しました。

在宅を進める主な理由は

  1. 本人が母の手料理が食べたい、自宅に帰りたいと言っている。
  2. 病院の入院が3か月を過ぎると退院を病院側の都合でしてもらわないといけない。(退院して9日間間が空けば再入院可能との事)
  3. 奇跡的に下血もおさまり、今回が在宅に帰れるラストチャンスかもしれない。

これを聞いて、次女は黙ってしまいました。

 

「次女の気持ちもよく分かる…だけど、今まで父の事で色々あったけれど、父なりに私達をちゃんと育ててくれた…その恩返しをしたい…」

私はそう思い、みんなの前で次女にこう言いました。

 

三女(私は三姉妹です)

もいるし

次女の旦那は看護師だし

みんなで協力して

父を家に帰そうよ!

 

そう言うと

次女の旦那も賛成してくれて

「そうだね…みんなでお義父さんをみよう!!」

と、言ってくれました。

 

すると次女もしぶしぶ

「9日間だけね!!」

と言って在宅への準備を認めてくれました。

 

母が私達に本当の事を言わなかった理由は?

なんとか話がまとまり、10月27日に介護の認定調査員が病院に来てくれる事になりました。

そして、その帰り際に次女がこう言いました。

 

「私は早く父が死ねばいいと思ってる。

きっと母も私達に嘘をついていたのは、無意識の中で父を早く死なせたいと思っていたんだよ…

そうじゃなかったらセカンドオピニオンを受けさせたし、

前だって病状の説明の日があったのに私達に教えなかったし!!」

 

私は次女の言葉にはビックリしましたが、そういう気持にもなるかもしれないと考えました。

 

なぜなら結婚してからの母は本当に幸せだったのか??

その位、数々の苦労を背負ってきたので…。

 

だけど

母が父の事を本当に憎んでいるのなら

在宅に帰したいと思わないのでは?

 

そう

次女に言おうか悩みましたが、私はこの言葉を飲み込んで

「じゃあね!」

と言って次女と次女の旦那と別れ、今日の事を母に報告すべく実家に帰りました。

胃がんの余命は聞いていなかった母…

実家に帰ってその日の事を母に報告しました。

  1. 早くて11月、在宅に9日間父が帰ってくること。
  2. リンパにも転移している。
  3. 4回目の抗ガン剤治療が終わったら、条件次第でオプジーボを使う。
  4. まだ治療方法が0ではないのでホスピス転院は勧めない。
  5. 来年の8月までは生きられないかもしれない。

 

すると母は

「8月まで…

生きられないの??」

と、涙を流しました…。

 

「え?先生から聞いてなかった?」

「よくない状況とは聞いていたけど、怖くてそこまで聞いてなかった…」

「そっか…」

 

まさか、私がこんな残酷な事を母に告げる事になるとは思いもしませんでしたが、これによって私も母も父への覚悟ができたと思います。

 

そして、これも追加しました。

「お父さんを自宅に帰してあげたいから〇〇を(次女)説得したよ。だけど、今まで聞いた事と話が違うところがあったから、〇〇が怒ってたよ」

 

そう言うと母は

「余命は医師から聞いてなかったし、嘘はついていない」

と、私に言いました。

 

母の本音は分かりませんが、配偶者ががんになって動揺しない人はいないと思うし、全部医師の言葉を暗記している人はいないと思うし、

ましてや医療関係者じゃない母が説明を受けても全部理解できるとは思えませんしね…。

 

やはり病状説明を聞く時には1人ではなく、複数の家族に説明するのがいいのかもしれません。

そうじゃないと家族が混乱する場合があります。

 

それから、父が治療途中までは私に「本当の事を話してくれ…」と言っていましたが、主治医がかわって(今まで2回かわっています)からそれを言わなくなった事も納得がいきました。

 

父は、もう自分が

長くない事を

知っていたのです…。

 

家族って何だろう…

父ががんになり入院をする事で、本人だけではなく家族も精神的、身体的、経済的にも負担が来ます。

例えば父が胃がんになってから母は涙もろくなり頭が痛い、だるさなどの症状が出てきました。

私も父の余命を聞いてから

ふと涙が出てくる時があります。

 

今まで看護師として働いてきましたが、こんなにもがんは家族に負担がくるのだと改めて実感しています。

 

そして、今までの家族の在り方が、こうやって色々露呈する事も初めて知りました。

 

少しでも家族関係をよくする方が最後の最後にはいいですね。

 

恨みや妬みなど次女を見ていると心が痛みます。

 

私も父に対して負の感情が大きかったですが、さすがに余命を聞いたら恩返しがしたいと思いました。

ここはきっと私が医療の勉強をしていなかったらそうは思わなかったでしょう。

病院での経験がこういう形で役に立つとは…。

残された時間が限られていると知ったとき──その時々で、患者さんと同様に、家族の心はさまざまに揺れ動きます。

そうして精神的にも肉体的にも追い詰められ、不安・抑うつなどの心理的ストレスが認められるケースが多いことが、研究により明らかになってきました。

つまり、家族は患者さんと同様の感情を抱くことから「第二の患者」といえるのです。

このことを自覚し、家族は「患者さんのサポーター」として患者さん自身の役割を委譲されたり治療の重要な決断に関わったり、

同時に「第二の患者」として同じ思いを持つ仲間になるのです。

そうしてはじめて、家族が一丸となって、がんに向き合うための良き理解者として冷静な役割を求められるのです。

このことは患者さんより大変なことかもしれません。

引用がんを学ぶ

まとめ

今回の事を経験して感じた事をまとめました。

  1. 家族の病状説明は1人で聞かない。
  2. キーパーソン(我が家の場合は母)ばかりに負担をかけない。
  3. がんを告知されたらその家族も負担が生じる。
  4. 元気なうちにできるだけ家族にやさしくする。

 

10月25日に病状説明を受け、退院の事や、10月27日に介護認定調査が来る事を父に話すと

「トロ…27日はお前が来てくれ…」

と、父が言いました。

今まで頼みごとを滅多にしなかった父が私に来てくれと言いました。

 

そして2017年10月27日に

ベッド上で私を見た

父の安堵した顔が忘れられません。

 

「よかった…来てくれたんだね…」

 

「父を許す」

 

最後の最後に

私にも

できそうな気がします。

病院でナースコールを押す事がいかに苦痛か?患者の気持ちになって考える。 胃がんで入院中の父から聞いた衝撃告白から学ぶ事とは?

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